【第11回】エッセイスト
2021年01月03日(日)

【第11回】エッセイスト

人生初の食リポを経験しました。
地域限定とはいえ、リポーターとしてテレビ番組に登場したわけです。
特に緊張はしませんでしたが、オンエアを見て、「悪いクセが出てるな」と反省しきり。
書き直しや修正の効かない映像媒体は自分には向かないなと改めて気付きました。
使ってくれたプロデューサーに申し訳ない気持ちで一杯です。

常日頃、書いた文章は必ずチェックしています。
誤字脱字、ふさわしくない言い回しがないか等、見直す作業です。
ブログの例をあげると、1記事辺り平均400文字前後。
原稿用紙1枚分の文字の中に、大体2箇所程度の修正を実施しています。

紙媒体やインターネット媒体が主戦場の僕は、
ことレポートに関してはある程度経験もあり、
おっちょこちょいな僕でも、修正作業が可能なおかげで、なんとか仕事として続けてこれました。

そして、今回のコラムのテーマがここに産まれました。
そうです、「リポート」と「レポート」の違いです。

映像系の媒体では、リポーターと呼ばれる人がリポートします。
だから、天気予報を現地から伝えてくれるキャスターは「ウェザーリポーター」です。

一方、活字系の媒体の場合、
レポート用紙に文章を書き、提出することを「レポート提出」といいます。

近年よく目にする機会や耳にする機会が増えたグルメ番組やグルメ記事。
意識することもなく、「食リポ」や「食レポ」って使ってますが、
この2つの違いがイマイチ分かりません。

冒頭の僕のお仕事を「食リポ」って書きましたが、これは媒体がテレビだからです。
じゃあ、食べログなどの記事は活字だから「食レポ」なのでしょうか?
もう何がなんだか分からなくなってきました。

そんな時こそ役に立つのが、お得意のオリジナルな解釈です。
困った時は、独自路線で。
これで何度も窮地を乗り越えてきましたから。

僕の出した結論はこうです。

「リポート」目の前の物事や現象をありのまま伝えること
「レポート」主観や感想を交えて表現すること

リポートには「オチ」は必要なく、出来るだけ客観的に正しく物事を伝える必要があります。
反対に、レポートには「オチ」「結論」が不可欠で、読み手に訴えかける何かが必要になります。

そう解釈するならば、僕は断然「レポート」派です。
なぜなら、僕がアスペルガー症候群だから。
消去法でレポートしか出来ないのです。
事実をありのまま、万人に平等に伝えることは不可能に近いと思います。

例えば、番組が伝えて欲しいのは「お店の雰囲気」だったり、「料理の味」だったりする場合でも、
僕は、「メニューボードのフォントがなぜ明朝なのか」とか、「隣のお客さんのTシャツのイラスト」が妙に気になったり。
要するにピントがずれてしまい、本来フォーカスを当てて欲しい場所に集中できないのです。

まあ、出来ないこと、向いてないことに執着するつもりは毛頭ないので、
消去法だろうとなんだろうと、残った「レポート」の方に磨きを掛けるとしましょう。
そう心に決めて「コラム」を書いているつもりだったのに、
そこにはまたしてもオチが待っていたのです。

なんと、実は書いていたのは「エッセイ」だったというオチ。
コラムとは根拠に基づいた事実を客観的に伝える記事のコトを指すそうです。
そして、エッセイとは個人の感想や意見を加えてもオッケーとのこと。
僕の文章は意見や感想入りまくり。
だから100%エッセイですね。

正確に伝達するリポーターにもなれず、事実に基づいた記事を書くコラムニストにもなれず。
ならば、レポート用紙に夢一杯のファンタジーな世界を描くエッセイストとして頑張ろうと思います。
ということで、新年の挨拶に代えて、
アスペルガーなエッセイストを今年もよろしくお願いします。

ぴぃちゃんち